No.073 リスがくれたエビフライ
2025-08-14掲載
前回紹介した、8月上旬からリスを魅了し続けてきた有馬富士公園のアカマツですが、9月半ばを過ぎた頃からマツボックリの消費量が徐々に減り始め、9月末に訪れた時には、少量のエビフライしか確認できませんでした。そろそろ、この個体を占有していたリスも別の場所へ移動するのかもしれません。
さて、当日遊歩道上に落ちていたエビフライを採集していたら、このアカマツの真下にあるヒラドツツジの生垣の中から、微かにものを齧るような音が聞こえてきました。エビフライを採集するのを中断して、音がする方がじっと見つめていたら、突然静かになったかと思うと、生垣の右端から何かが転げ落ちてきたのです。その直後、生垣の中からアカマツの樹上に向かって小さな子供のリスが駆け登っていく姿が見えました。それは、あっと言う間の出来事だったので、残念ながらリスの行方を追うことはできませんでした。
その後、あらためてリスが投げ捨てていったものを見てみると、それは食べかけのマツボックリでした☆
生垣の中でマツボックリを食べていた子供のリスは、私が羨ましそうにその様子を見つめているものと勘違いしたのでしょうか?この放棄品は、リスから私へのささやかな厚意と受け取り、『 リスが私にくれたエビフライ 』 として今でも大切に保管しています☆☆