No.065 サイズは不問なの? 

 2025-06-09掲載 
リスのエビフライを探索していると、同じアカマツでも近くに大きなマツボックリを結実する個体があるのに、その半分にも満たないちっぽけなマツボックリを結実する個体のものをリスが好んで食べる状況を、これまで幾度となく目にしてきました。グルメなリスは、嗜好的観点からマツボックリを選別しているようなので、そのサイズにはこだわらないのかもしれませんが、本当にそうなんでしょうか?
北米に自生するテーダマツは、国内にも数多く植栽されているポピュラーな松の木で、長さが10センチを超える大きなマツボックリを結実します。アカマツのように個体によってマツボックリのサイズにそれほど大きな差がないので、リスがつくるエビフライはどれもビッグサイズですが、道場町生野にあるテーダマツの森でエビフライを採集していると、極端に小さなエビフライを目にすることがあります。
下記の2例は、そんな小さなエビフライのある風景ですが、これらのエビフライは同じ個体に結実したマツボックリの中でも、かなり小さなマツボックリを食べたものと思われます。

◎ 例1 


◎ 例2 

採集時に樹上を見上げると、いずれの個体にもまだたくさんの大きなマツボックリが残っていました。そんな中、全体から見て少数派の矮小なマツボックリをわざわざ口にするということは、やはり好みの個体に結実したマツボックリであれば、リスは食べることに関して、その大小を問わないのかもしれませんね。

最後に、立派なテーダマツのエビフライからは想像できないちっぽけなエビフライを集めてみました。題して、『 テーダマツ ちびっこ倶楽部 』 〜♪♪ 頭から尻尾の先まで40〜60mm前後の小さなエビフライばかりで〜す☆