No.062 貯食ゾーン 前篇
2025-05-21掲載
前回、宰相ヶ岳の麓にある歪曲した檜の根元で、リスが貯食したマツボックリの痕跡を紹介しましたが、その後この檜の周辺にある様々なお食事処でも、貯食した痕跡が多数見つかりました。どれも3月下旬までは見られなかったものなので、これらの光景は4月上旬から5月中旬にかけて現出したものであることは間違いありません。
この時期、宰相ヶ岳のこのエリアでは、リスは樹上のマツボックリにはほとんど興味を示さず、食事の対象となるマツボックリは貯食したものが大半を占めていました。そんなわけで、このエリアを “ 貯食ゾーン ” と命名し、ここで目撃した貯食の実態を、これから3回に分けてご紹介します。これらの写真をご覧になれば、この時期までリスたちが大切に保管しておいたマツボックリを、好みのお食事処で堪能している姿が目に浮かぶのではないでしょうか☆
前篇は、主に石や岩の上で見つけた貯食の痕跡です。
◎ 例1 岩の上
◎ 例2 岩の上
◎ 例3 岩の上
ここで取り上げているエビフライは、全てリスが貯食したものです。エビフライの頭と尻尾、そして鱗片の先には、この写真のようにどれも土(泥)が付着していました。
◎ 例4 大きな石の上
画面左の手前にある大きな石と、一つ飛ばしてその向こうにある大きな石に注目〜!
まずは、手前の石と倒木の隙間に1尾〜♪
そして、奥にある石の上にも1尾〜♪
石の上には緑の絨毯が敷いてあったので、 ここはリスにとって最高のお食事処と言えるでしょう☆
大きな石の脇にある朽ちた木の上にも3尾〜♪♪♪
中篇に続く