No.059 貯食したの? 

 2025-05-09掲載 
4月の宰相ヶ岳で、リスが貯食したと思われるアカマツのエビフライを見つけました。エビフライと言っても、マツボックリが枝と繋がっていた部分の鱗片を少々齧り取っただけの、不完全な放棄品です。

これが貯食したものと思われる理由は、齧り取った鱗片の先やエビフライの一部に、埋められていたことを示す土が付着していたからです。

通常、リスが松の木から採取したマツボックリを食べる時には、その松の木を中心とした半径5〜6メートルの圏内でお食事をしますが、この岩から最寄りのアカマツまでは10メートルほど離れていました。どうやら、貯食する場合は、松の木から直接マツボックリを採取する場合とは状況が異なるみたいですね。
これまでエビフライを見つけても、それが樹から採取したマツボックリを直接食べたものなのか、貯食したものなのか特に注視していなかったのですが、齧り取った鱗片やエビフライに残された痕跡からその素性を推察するのは、なかなか面白いかもですよ〜♪♪