No.033 遊歩道に散らばる大きなエビフライ
2025-01-06 gooブログ掲載
道場町生野の山林にある遊歩道沿いに、テーダマツの林があります。林と言っても、大小合わせて30数体の規模ですが、普段よく目にするアカマツと違って、テーダマツは空に向かってまっすぐに聳え立つとても立派な木です。
10月の中頃、この林の前面にある遊歩道に、たくさんのリスのエビフライが落ちていました。テーダマツは大きなマツボックリを結実するので、それをリスが食べてできたエビフライは、アカマツよりも格段にビッグです♪ リスはまだ完全に熟していないマツボックリを食べたみたいで、齧り取った鱗片の先は薄い緑色をしていました。
テーダマツの枝は、遊歩道の中程まで大きく迫り出していて、マツボックリから齧り取った鱗片が遊歩道の広範囲に散らばっていたことから、リスは主に樹上でマツボックリを食べていたのでしょう。
この遊歩道は、日中人通りが少ないのですが、シカの姿を頻繁に目にします。しかも、地面にはそこかしこにイノシシが土を掘り返した跡があるので、地上だとリスは落ち着いてマツボックリを食べられないのかもしれません。
ただ、遊歩道に面したテーダマツの下を埋め尽くす笹の根元の辺りを見ると、枯れた笹の葉や松葉が厚く堆積してできた窪みに、リスが齧り取った鱗片とエビフライがまとめて置かれた箇所がいくつか見受けられました。もしかすると、同じ地面の上でもこの笹の壁の向こう側なら、リスたちは安心してマツボックリを食べれるのかもしれません。ということで、次回はこの笹の壁の向こう側に潜入した時の様子を紹介します。