No.030 帰ってきたリスのエビフライのある風景 

 2024-08-26 gooブログ掲載 
未熟なマツボックリを食べるようになってから、リスのお食事マナーにある変化が生じていました。ところが、8月も終わりが近づいてくると、それがまるで私の思い過ごしであったかのように、リスたちがお気に入りのお食事処で以前のようなエビフライのある風景を見せてくれるようになったのです。
これは、この時期に羽束山の山頂付近にある岩場で見つけたリスのエビフライです。

そしてもう一つ、宰相ヶ岳の中腹にある登山道のすぐ脇にある大きな石の上で見つけたリスのエビフライです。

いずれも、リスが大好きな緑の絨毯の上に、マツボックリを食べてできたエビフライと、齧り取った鱗片が纏めて置かれていました。
やはり、リスのエビフライにはこのシチュエーションがとても似合いますよね〜♪ リスたちのお食事マナーの変化に少なからぬショックを受けていた私は、再びこの光景を目にすることができてホッとしました☆

ところで、前回の記事を掲載した後、師匠からとても有用なコメントをいただきました。それによると、今回のリスの一連の行動には、今年誕生した子供のリスが関与しているのではないかとの事でした。その話を聞いた時、私の中でモヤモヤしていたものが一瞬で氷解しました。
私が一番疑問に思っていたのは、なぜ硬化していないはずの未熟なマツボックリをリスが食べにくそうにしているのかということでしたが、素材として食べにくいのではなく、それを食べているリスがほとんどマツボックリを食べたことのない子供であるがゆえに、食べることに習熟していなかった、つまり食べ方が下手なだけだったのです。
そして、彼らが好きなお食事処ではなく、主に樹上でマツボックリを食べていたのは、天敵の少ない樹上で親リスが子リスに終始つき添って食育していたからではないでしょうか。その証拠に、前回の記事では触れませんでしたが、リスはとってもグルメで、おいしいマツボックリを厳選して食べるはずなのに、この時期に限って松の木を選ばずに、これまで見向きもしなかった個体のものまでガムシャラに食べていたからです。
親リスが子リスに食育する立場として、『 好き嫌いしないで、何でも食べないと大きくなれないわよ! 』 な〜んて言ってたりするのかもしれませんが、子供の前で模範を示すために一口齧ってはみたものの、舌が肥えた親リスにとって美味しくない種を嚥下するのは、かなり厳しいものがあったのではないでしょうか。
もしかすると、この時期に多いマツボックリの食べ残しは、子リスが食べ残したものではなく、子リスが見ていない隙に、親リスがこっそりと樹上から地面にポイ捨てしたものなのかもしれませんよ〜♪♪