No.010 落ちそうで落ちません
2024-07-02 gooブログ掲載
登山道から大きく外れた宰相ヶ岳(標高:500m)の山中で、非常に興味深い光景を目の当たりにしました。なんと、斜めに大きく傾いた細い倒木の上に、今にも落ちそうな状態でエビフライが載っかっていたのです☆
念のために断っておきますが、このホームページに添付している写真はすべて自然のままの状態を撮影したものであって、私個人の作為は一切ございません。
松の木に寄り掛かる画面手前から奥に伸びる倒木の中程に着目して下さい。
傾いた倒木の上は、リスがお食事処として好まない傾向があるので、この倒木の上でマツボックリを食べた可能性は低いと思われます。実際、このエビフライの直下の地面に、マツボックリを齧った鱗片は見当たりませんでした。また、この倒木の真横にある松の木の上でマツボックリを食べて、その食べカスを投棄したものが、この倒木の上に着地することはまずありえないでしょう。
しかも、このエビフライは今にも落ちそうな不安定な状態であるにもかかわらず、多少の風が吹いたぐらいではびくともしません。なぜなら、エビフライの表面に残留した鱗片の一部が、倒木の表面にある隙間に挟まって、うまい具合に固定されていたからです☆
そんなわけで、リスはどこか然るべくところでマツボックリを食べた後、その食べカスであるエビフライを持参して、この倒木の上に設置したとしか考えられないのです。
少し前にタイトル 『 緑の絨毯が好きなの? 』 の中で、エビフライはリスが自分の縄張りを主張するためのものかもしれないと申し上げましたが、このシチュエーションをご覧になれば、私の言っていることが満更でもないことがご理解いただけるのではないでしょうか。