No.009 おしゃれなマドラー☆
2024-06-28 gooブログ掲載
ドングリの調査で神戸の森林植物園を訪れたついでに、リスのエビフライも探索してきました。
ここには、洋の東西を問わずたくさんの種類の松の木が植栽されていますが、リスがマツボックリを食べる時期がほぼ終了していたせいか、園内の至るところに植栽されているアカマツですら、1尾しかエビフライを見つけることができませんでした。
それでも粘り強く探索を続けたところ、北アメリカの東部が原産のストローブマツのエビフライが1尾見つかりました。
棒のように細長い形をしているので、エビフライというよりも、ちょっとおしゃれなマドラーって感じです〜☆
ストローブマツのマツボックリは、このエビフライを採集したエリアにたくさん落ちていましたが、それらの中には何者かによって鱗片の一部が齧り取られたようなものもいくつか見受けられました。
ストローブマツのエビフライについて師匠に尋ねたところ、以前北海道で採集されたものの写真を送ってくれました。エビフライの形態は、齧り取った後の鱗片がたくさん残っているもの(左、中央)と、ほとんど残っていないもの(右)の2つのタイプがあるそうです。
同じストローブマツのエビフライなのに、形態の違いがある理由は定かではありませんが、おそらくそれを食べたリスの個性のようなものが関与しているのではないかと思われます。それを裏付けるデータについては、またあらためて紹介します。