No.001 リスのお食事処
2024-06-13 gooブログ掲載
みなさんは、『 リスのエビフライ 』 ってご存じですか?
リスがマツボックリを食べた後の “ 食べカス ” が、エビフライによく似ていることからそう呼ばれていますが、中にはリスが意図せず生み出したとは思えないようなアーティスティックなものもあって、多くの人を魅了しています。
リスのエビフライは、マツボックリを結実する松の木の根元付近や、松の木の周辺にある大きな石や切り株の上といったリスがお気に入りの場所で、マツボックリから齧り取った鱗片といっしょに見つかります。
ただ、私が森や林で調べたところ、リスのエビフライは松の木を中心とした半径5〜6mの圏内から見つかることが多く、それ以外の場所で目にすることはほとんどありませんでした。
◎ 松の木の根元で見つけたエビフライの例
◎ 岩の上で見つけたエビフライの例
◎ 松の木の切り株の上で見つけたエビフライの例
以上、リスのエビフライをよく目にする場所をいくつか紹介しましたが、リスのお食事処は他にもいろいろあります。それらについては、これから本編を通して紹介していきます。
初回なので、最後に簡単ではありますが、私がこのホームページを開設するに至った経緯とその主旨について述べさせていただきます。
これまで私はドングリ一筋で、長年出版関係のお仕事をされている私の友人であり、リスのエビフライの師匠でもある飯田猛さんのご支援のもと、度々ドングリに関する本を世に送り出してきました。
その間、ドングリと同じぐらいリスのエビフライがお好きな師匠は、いつも会話の端々でリスのエビフライの魅力を力説してこられましたが、可愛いもの好きの私にとってリスのエビフライは好みの範疇ではあるものの、ドングリほどの好奇心をかきたてられることはありませんでした。
そんなとき、師匠が一冊の本を出版されたのです。本のタイトルは 『 リスのエビフライ探検帳 』 (技術評論社刊)。子供向けの科学絵本ですが、リスのエビフライに対する師匠の愛と情熱が込められたすばらしい内容に、私は圧倒されてしまいました。
これを拝読したのがキッカケで、ドングリ探索の合間にリスのエビフライにも着目するようになりました。そして、初めて山中の岩の上で見つけた実物を目の当たりにしてからというもの、いろんな場所で遭遇する機会が増すにつれて、リスのエビフライとその周囲の構造物が織りなす雰囲気にのめり込み、今ではドングリに優るとも劣らぬリスのエビフライの虜になってしまったのです☆
一般に、リスのエビフライに興味のある方は、その姿形に魅力を感じておられるようですが、私の場合はそれも然る事ながら、野山でリスのエビフライを見つけたときのその場の光景により強く魅かれています。実際にその場に佇んで、マツボックリの種を美味しそうに食べていたリスの姿を想像してみると、彼らに対する愛しさが込み上げてきて、なんとも言えないホッコリした気分になれるんですよね〜♪♪
そんなわけで、このホームページではリスたちがエビフライを残していった現場のありのままの風景を撮影した写真を中心に、独自の視点でとらえたリスのエビフライの魅力をお伝えしていきたいと思っています。よろしければ、これからも引き続きご覧ください。